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コラム

タイでの浄水器寄贈活動をきっかけに考える

2026/02/23コラム ,不断斎見聞記

年柄、奉仕団体の浄水器寄贈事業でタイ、バンコクまで行ってきた。これはこれで意義あることで、参加できたこと自体が誇りになった。その日程に接続して、イベントに参加したり、有名施設を見学する中で、いろいろ思うところも出てきたので、何か発信するとインスピレーションを共有できるのではないかと思い、久しぶりにアップしてみよう。
浄水器を小学校に寄贈する、いいことだと思う。だが7年ぶりに来て、高層ビルが林立する都心だけ見ていると、そもそもそんな活動がまだ必要なのかと思ってしまう。    インドネシア、シンガポールに次ぐ東南アジアでの経済規模、2024年5270億ドルのGDP、一人当たりなら7492ドル、ブルネイとマレーシアにさらに抜かれ、実質GDP成長率2.5%はそう高くもなく、バーツ高、低金利、賃金上昇で不景気だとメモすると、それがどうつながるのか、なかなか難しい。しかし昔のアジア通貨危機で懲りたのだろうが、外貨準備は安定し、輸出は中国、アメリア、日本向けが堅調とある。(主にジェトロ)それはそうだが、これまでの事業経緯から見て、よほど地域格差、所得格差が厳しいのだろうかと、二時間ほど郊外へ走って、式典に参加した。IMG_3690
寺の経営の学校だったが、一部の子は学費がなく家の仕事、多分農業を手伝わねばならないそうで、そういう子供達は週末の三日、簡単なことを学びにくるそうだ。そして水をもらうのだ。統計では就学率はほぼ100%、どうやら実態は違う。15年間教育無償化政策があるそうだが実現していないようで、憲法で権利は保証されていても、予算がないのでは仕方がないという感じである。上水道普及率は都市部で約97%だが、地方は遅れている。貯水場の設備はいいが、配管が古いから、飲用に適さないとかも聞いた。そこで新しい浄水器を送る、これはいい、ところが驚いたことに、まったくメンテナンスをせず故障させて使えなくした例が出ていた。要はメンテナンスという視点が抜け落ちてしまっていたようなのだ。もらうものだからか、後の管理とか考えなくて、式典をやって、そこで終わってしまっていたようなのだ。
当然、今後はメンテナンス計画を立てて地元で適正に管理していくように働きかけることになった。当たり前だが、これは当事者の問題だけなのか。だんだん、何やら周囲の光景や物が違って見えてきた。都心に戻ると、昔に比べてはるかにきれいで壮大になっている。ところが、地図でほんの少しの距離のところへ行こうとすると、まず車では恐ろしい渋滞だ。歩くにしても上がり降りに廻りまわっての連絡の悪さはひどいものがある。もしかして、これは根は同じ問題を孕んでいないか、巨大で目立つ建物を建てることは資金さえあれば可能だろう。しかし、既存のものとの連絡性、使い勝手、そして維持管理まで、調整しながらちゃんとやってるんだろうか、と疑問を持ち始めたのだ。もちろん日本が最高だの、ここが遅れてるだの言うつもりはない。参加する限り、寄付だろうが、投資だろうが、やったら終わりじゃないというところを、理解してもらい、働きかけ、仕上げないといけないと思うのだが、どんなものだろうか。

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