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コラム

アメリカの地方都市で格差について考える

2024/03/03コラム

2024年1月、オレゴン州ポートランドに行ってきました。人口60万台、バラ栽培と醸造(ビール、ウイスキー)の盛んな、文化と観光、産業、物流とバランスが整ったきれいな町、というのが来る前のイメージでした。町にカフェが多いとか、DIY運動の中心だとかも書いてあります。産業としては、インテルを中心に半導体工場が集積していてシリコンフォレストと呼ばれているとか、アディダスの工場もあって、豊かで活気もあり住みやすそうな印象です。留学生も多い観光の町だというユーチューブ番組もありました。
サンフランシスコで乗り換えて、夕方到着し、翌日から展示会、ディナー、ホームパーティーに参加し、スーパーマーケット、市内郊外のレストラン、セレクトショップ、ホテル等を廻りました。大きな工場やオフィスを見る機会はありませんでしたが、いろいろ観察することができました。

この都市は、北へ流れるウィラメット川の左岸が中心部で郊外が両岸に広がって山野に溶け込んでいく感じです。10数キロ北でコロンビア川に合流していますが、これがオレゴン州とワシントン州の州境となっており、そこから太平洋まではまだ150キロほどあります。ダウンタウンの少し西にあるインに泊まったのですが、1キロも離れないバーンサイドブリッジ袂にはホームレス保護施設があり、周辺は学校、公共施設が多い印象です。今回参加のイベントはエコトラストとかヘルスセンターと書いてある建物ですが、どうも移転した公共施設をリノベーションしてイベント会場したようです。

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もちろん豊かさが実感される所もたくさん行きました。高級スーパーの地下にワインセラー完備のダイニングルームがあって、超高級ワインも揃っています。こういうのは初めて見ました。シティーホテルの上層階のレストランは、航海をイメージしてフロア内に豪華ヨットを作っています。碁盤状の街路はきれいで人々の表情もまずまず明るい。仕事をしているアメリカ人は、実は日本人以上に真剣で活き活きしているように私には感じられます。
その間、高級アパートメントのペントハウスでのパーティーにも行ったのですが、住人によれば川の近くへは行かないそうです。そうは言ってもランニングしている人も見かけるし、犬の散歩も多い。少し離れた住宅街のレストランへ行けば、中間層向けの戸建住宅地域にも関わらず、道脇にはホームレスのテントが散見されます。平気なのか問題にしているのかわかりませんでした。

日本も言えたものではありません。自由とは違いを認めることで、自分も所詮、差別化で競争している身の上です。格差を問題視することは、平等指向の強い日本では倫理的とされてきました。ただこの歴史の流れと国際情勢で、独裁権力で格差をなくすのは反対だと、リベラルな人でも考えるようになったと思います。共産主義への対抗策として、労働者保護とか富の再配分による社会福祉政策の導入と言った「発明」があり、資本主義の進化があったわけです。この程度、態様は各国まちまちで、それを選挙で調整するわけです。振幅は国民の世論、意識水準で決まるのでしょうが、これは歴史や文化の背景の中から形成されており、教育だけで決まるようなものではないと思います。三権分立は人類の重要な発明です。否定すると結局頭から腐ってしまうのです。アムトラックの駅の時計台が会場から見え、「GO BY TRAIN」とあります。ジェットではなく鉄道を使いましょう、ということです。

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