ジオサイトは鑑定に関係あるか

2016/09/02コラム

和歌山の観光地と言えば白浜温泉、賑やかな温泉街、店舗、レジャー施設群がイメージされると思います。ところが少し離れると別荘住宅地域で、後背地はかなりまばらに広がっていて、南のはずれまで出ると静かというか寂しい所で、それがまた魅力なのかもしれません。才野地区の「五色の浜」近くで仕事をしましたが、海岸沿いの崖に見事な地層が露出しています。

昨今ジオパークということで、地質学的におもしろいスポットが取り上げられ、観光資源にしようという動きがあります。こういう景観が近くにあるのは環境条件で考慮できます。ではこの崖山が仮に鑑定評価の対象だったときに、増価要因にできるのでしょうか。
ここの場所ではありませんが、相談を受けたことがあり、結局鑑定評価にはなじまない、コンサルティングの領域だということにしてしまいました。でも社会的に稀少性や、学術的意義等を適正に評価する需要も出てきているようです。不動産鑑定士としては隣接領域として研究しておく必要があると思います。

 

 

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