生産性の格差は働き方だけの問題なのか

2023/10/17コラム

年末が見えてきて、5月の出張で感じたことをサイトに上げていないのを思い出しました。よく日本の生産性が低いのは過剰なサービスとかダラダラ長時間、付き合い残業で働くからだとか言われています。そういう面が大きいのは認めますが、アメリカ西海岸で貨物列車に40フィートのコンテナを2段に積んでいたのを見てショックを受けました。たしかロスから二時間以上かかる砂漠の中の観光都市、パームスプリングあたりでのことです。これなら日本の貨物列車より一度にたくさん運べるのはたしかです。今更これを見てそうしたいと言っても、高架のクリアランス高は簡単には変えられませんから無理な話です。
広いと運送距離は伸びてエネルギー消費も大きいと思いますが、作業効率の上がる仕事もあるでしょう。働き方以前に広大な土地を余裕で使えることが差を生んでいるように思いました。

2023-05-19 10.29.04

そんな広すぎるアメリカでニューヨークのマンハッタンのような過度に集積された場所があったり、シリコンバレー等特定の産業クラスターが形成されていたりで、集積のメリットが必ずあるのは理解できます。我が日本も東京一極集中とか言いますから。
これは、土地が重要な生産要素で、要素の重要性が業種により異なるわけです。土地にウエイトがあり広々した所で活動した方がいい分野では、何とか工夫して対抗というのが無理なことが多いわけです。付き合い残業はやめていいでしょうが、日本は土地にウエイトのある分野への依存度がまだ高いのかもしれません。

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