倉庫を建てよう
2019/01/17コラム
倉庫を建てるために地質調査をすることになった。以前なら大層な事を、と思っただろうが、今は建築確認をとるにはまずはここからである。10mを1本掘るのに25万くらいということだ。岩盤にそれより浅く当たったらそれよりは安くなるのだそうだ。
標高2m台の低地である。奈良時代は入り江の奥の浜辺、陸化したのは鎌倉時代か室町時代だかはわからないが、そんなもんだろうと思っている。もしかしたら10mでは収まらないかもしれない。
これが建築コストに跳ね返ってくるのだが、そもそも建築費用という言い方は地上の建物を念頭に置いているから、基礎工事はわかるが、このボーリング費用は基礎工事費に含まれるのか。新築後償却して費用化する中に忍び込ませることはできるのだろうか。施主としては当然費用化を図るのはわかるが、出来上がった建物を何年か先に鑑定する立場で見に来たら、一体過去のこうした費用はどうやって知ることができるだろう。新築時の資料が残っていれば、直接法ということで再調達原価に入れて評価することはできる。ところが現実は、そんな細かい情報を調べずに評価することを迫られることが多い。さて、どの程度こういう費用がかかっていると査定するのだろう。低地だから、結構かかっているのだと察して査定するのだろうか。たぶんまったくそんな費用は無視して評価してしまうことも多いだろう。特に債権処理関係では。こういうこともあって最近は再調達原価は思ったよりは高くなるのか。
新着情報
What's new
- お知らせ
-
- 2022/03/05
- 相続専門性プログラム合格・修了しました
- 2016/08/07
- 佐藤春夫墓参(那智勝浦町下里)
- 2015/08/26
- 近畿不動産活性化協議会シンポジウムに参加
- 2015/08/10
- 近畿不動産活性化協議会 キックオフ会参加
- 2015/08/08
- 和歌山県住家被害認定士養成研修を受講しました
- 研究・公開資料
- コラム
- 不断斎見聞記
- 活用事例
-
- 2023/10/02
- 和歌山県地価調査市町村別用途別変動率
- 2023/03/23
- 2023(令和5)年地価公示 和歌山県内市町別・用途別平均変動率・・・
- 2022/07/18
- 和歌山県不動産鑑定士協会設立20周年記念誌に寄稿
- 2022/03/27
- 令和4(2022)年地価公示・和歌山県内市町別用途別変動率
- 2020/08/30
- 和歌山県地価調査市町村別用途別変動率(2017-2019)
-
- 2024/04/13
- 私の空港交通 Ⅰ関西空港
- 2024/03/03
- アメリカの地方都市で格差について考える
- 2023/12/07
- マンションの価格、たとえば年収倍率はどのように決まるのか
- 2023/10/17
- 生産性の格差は働き方だけの問題なのか
- 2023/10/16
- 森林・立木の評価を不動産鑑定士が手がける意義
-
- 2024/04/21
- 私の空港交通 Ⅱ 台北・桃園
- 2024/04/21
- 香港とエアポートについて
- 2024/04/20
- 変化を感じるハウスメイドの数
- 2023/10/16
- 中国不動産市場を見る(上海2023.10)
- 2023/04/30
- 香港 海外市場 報告
-
- 2020/09/19
- 建物(単独で敷地利用権を対象外)の鑑定評価
- 2016/07/03
- 経営者個人と法人の間での売買
- 2015/08/08
- 遺産分割協議のための資料として土地家屋調査士と提携して鑑定